むかし野菜(自然循環農業)について
全てはこの草木堆肥作りから始まった
「持続可能な農業」―自然循環農業―
農業は近代になってからは窒素分の多い化学肥料・畜糞肥料などが主体となり、むかしからの草木堆肥は使われなくなってきた。
このことにより、「野菜は肥料で育てる」と言うことが当たり前のようになっています。
高窒素肥料栽培に偏った現代農業では、有機無機栽培を問わず、土はごわごわとなり、小動物・小虫・微生物・菌類・ウィルスなどの生物相が壊され、彼らによって保たれてきた豊かな土壌は農地からは失われていきます。
「当農園は肥料を使いません。数年がかりで草木堆肥により土を育てます」
生産量を増やし、見てくれや形にばかりとらわれていくと、結果として生命が育たない不毛の大地となってしまいます。
私たちは土を育て、そこから自然の恵みを頂く自然循環農業を目指しております。
当農園は露地栽培しか行いません。「自然に順なれ!」と化学物質等を畑に持ち込むことを嫌っております。
露地栽培で育つ野菜達は常に自然の厳しさに晒されます。
近時のように激しい気候変動に如何に折り合いをつけていくか、未だに分からないことの方が多いのです。
野菜を途切れさせてはいけない、お客様に楽しんで頂きたいと試行錯誤を繰り返している内に、畑では常に数十種類の旬菜が育ち、年間百数十種類の野菜を育てるようになりました。
野菜は何かの役割を持ってこの世に生まれてきております。
厳しい自然の中で育つ野菜だからこそ、旬菜と言われているのです。
当農園では、「食育」を大きなテーマとして掲げており、定期購入のお客様の健康を守っているとの自負心は強いのです。
どうか畑で採れた旬菜を好き嫌い無く食べてやってください。


「自然との共生」―化学物質・食品添加物を嫌って自然体に戻そう!ー
自然界の微生物・菌類は、互いに競い合い、助け合い、特定の菌だけがはびこることもなく、自然を浄化し、真に不思議なほど、自然界のバランスを保ってくれる。
畑に微生物・菌類などの餌となる草木などの有機物を施肥し、微生物と菌類によって、畑を耕してきた農業が日本人の自然循環農業なのです。
やれ!滅菌・除菌・抗菌などと称して、自分の身辺の菌を殺し続けても、「菌」の生命力に適うはずも無い。人の体には、腸内細菌も含めて無数の菌が棲んでいる。
もし、無菌状態にすれば、そこに悪性菌が一つでも入り込めば、敵は居ないため、一瞬のうちに蔓延する。
このコロナ時代、手洗い・うがいなどの防御は必要ですが、むしろ、菌との距離を置くのでは無く、菌との共生、即ち、自然浄化の仕組みの中に身を置くことに慣れた方が、自然体なのです。
化学物質・添加物にまみれていない「健全な食生活」をおくっている人は、元々自然治癒能力を持っております。
自然体の人が持つ免疫細胞は体内に入ってきたウィルスや化学物質などの異物を嫌い、撃退してくれます。
人間も多種多様な菌類や微生物から進化した地球上の一つの「生命体」に過ぎない。自然界では生きているのでは無く、生かされているのです。

この子達は畑で育ちました。良性悪性は問わず菌類の中で遊んでいたため、激しい嘔吐下痢はしません。
自然の中で育ち、何事にも興味を示し、むかしの子供達のように目はまん丸です。
農園主も20年間は歯医者以外には行ったことがありません。菌類や野菜達のおかげです。
「木屑・葉っぱと草が草木堆肥の原料」

木は地中深く根を張ります。
地殻には豊富なミネラル分がいっぱいです。
その様々なミネラル分を吸収した枝や葉っぱを破砕機で破砕し、
畑で刈り取った草と混ぜ合わせて発酵させて草木堆肥を作ります。
また、葉っぱには様々な菌類・微生物が棲んでおり、
土中菌と合わせて堆肥には計測不能な雑多な菌類が投入され、
圃場には自然循環の浄化機能が働いているのです。
野菜を作る前に草木堆肥の原料作りから始めます。
中型破砕機で枝を破砕し、葉っぱは小枝と分け、破砕屑と葉っぱを堆肥の原料とします。
大枝や小枝は焼き灰にし、畑に撒きます。
草木堆肥と焼き灰に含まれたミネラル分を常に圃場に補給し続けているのです。
花咲かじいさんの「枯れ木に花を咲かせましょう」というのは実話かもしれませんね!
ちなみに10日に一回は破砕作業と草木堆肥作りを行っております。
「草木堆肥は栄養価が豊富」―絶え間ない土作りの歴史―
草木堆肥は窒素分が低く肥料効果は少ない。確かに窒素成分は野菜の成長を促します。
美味しい野菜には窒素を含めたカリ・燐酸・10種類以上のミネラル分のバランスの良い土壌が必要なのです。
ただ、近時の農業は窒素肥料に偏りすぎており、ミネラル分が持ち出され続け、慢性的なミネラル不足になっています。
低窒素の草木堆肥を数年がかりで施肥し続けた土壌は栄養価のバランスが良く、その土壌を健全に保ち続けているのが微生物や菌類なのです。
日本の先人達は草木堆肥を使って、何代にも亘って土を育て続けてきました。
この農法は日本の大きな遺産なのです。
私たちはその遺産を未来へと繋いでいこうと考えております。

一次発酵を終えた草木堆肥を切り返している処。酸素を入れて二次発酵を促します。

麦・大豆専用の畑に草木堆肥を振っている風景。除草剤・肥料を排しグルテンフリーの麦となる。
むかし野菜の邑のグループ営農

消費者の様々な欲求やニーズに応えるために志を同じくする農業者が集まり、品質を揃えて互いの得意な農産物を出し合い、グループで農業を営み、時には共同作業も行いながら共同出荷・共同販売の仕組みを作ることが必要となります。
これがグループ営農です。
そのグループを繋ぐ共通理念が「自然循環農業」となり、グループを結びつける精神的な拠り所が「相互扶助の結いの仕組み」なのです。
現在、むかし野菜の邑では、外部の独立農園(自然栽培のお米・梨・露天原木椎茸・柿・柑橘類・南瓜・サツマイモ・栗・かぼす・お餅・山菜)が8人、共同作業を行う内部の独立農園(野菜全般と穀類)が3人、総人数11農家によるグループ営農を行っています。その中核を担っているのが佐藤自然農園と言うことになります。
むかし野菜の邑には、製粉所・麹部屋と味噌製造所・加工品製造所も備えております。
それでは、実際にどのような形でその連携が行われているのかを、その一部ですが、ご紹介します。
■ 外部の独立農園 ■
外部の独立農園は親の代から農業を行い、小屋・施設・トラクター・機械器具などを備えています。
彼らの圃場を全て合わせるとおよそ7ha(21,000坪)以上となり、個性のある8名の外部独立農園主のうち、お二人を紹介しておきます。それぞれに様々な物語があります。
● 平野さん;自然農のお米・自然農の梨

由布市が主催した農業セミナー(講師が佐藤です)に参加した農業者で、地域の農業者からは異端者として見られ、孤軍奮闘してきた一人でした。
農薬・肥料を一切使わず、山の沢水が流れ込む7反程度の水田で深水管理という農法で稲作を行う傍ら、4町歩の梨園を持ち、カメムシなどの害虫対策として梨酢を作り、ペットボトルに入れ、虫取りを行っています。
変わり者と言うより頑固者です。
お米は一言で言うと、透明感のある味がしますし、梨は深みのある甘みや旨味が強い。
ただ、収量はお米が慣行栽培の約8割程度、梨は3割程度しか採れません。
毎日の主食ですからリーズナブルな価格に抑えました。
● 田北さん;露天原木椎茸・お米・餅製造
彼も農業セミナーの受講者の一人です。
「以前はドンコと言う最高品質の乾燥椎茸が売れていましたが、今では、その市場が小さくなってしまい、せっかく美味しいドンコ椎茸を生産しても消費者に伝わらないのです」
今では肉厚ジューシーなむかしの高級ドンコ椎茸を生椎茸にしてむかし野菜の定期購入者に届けています。
さらに数年が経って、大分では定評のある由布市庄内産の餅米をお餅にしてむかし野菜の邑の商品として出してみようと提言しました。
今ではそのお餅が大好評でその集落の若い奥様達を集めて小さな集落に小さな工房が生まれようとしております。
勿論無添加食品です。


佐藤自然農園で育った独立農園の圃場は野菜専用畑12反(約3,300坪)、大豆・麦などの穀類畑が8反です。
併せて2町歩(2he)あり独立農園主は3名いる。
むかし野菜の邑の売上の85%を生産しております。
このグループは共同出荷だけではなく共同作業及び共同加工を行っており、他には、男女8名のスタッフがおり、出荷作業・農作業・加工品製造などを行います。
共同作業は多岐に亘っており、草木堆肥作り・穀類の生産・滞った農作業の相互助務・助けが必要な農作業(玉葱・じゃがいも・トマト・夏野菜の植え付けや収穫作業等々)などをスタッフ全員を動員して一斉に行う。
他人の畑に何の迷いも無く、一所懸命に全員で作業を行っている風景は、おそらくは、他では見られない光景でしょう。
農園マルシェ

遠隔地、3百数十名の方へは農産物定期配送でお届けしておりますが、地元大分では、定期的にマルシェを開催し、お客様と直接対話しながらの直販を行っております。
マルシェ開始から二年が経過し、今では地元に定着し、常連のお客様が多数訪れて頂いております。
年間100種類以上の旬菜と自然栽培のお米・麦類・大豆などの加工品・惣菜・菓子類などを販売しており、スーパーなどではお目にかかれない野菜も揃っております。
むかし野菜の邑では、草木堆肥による低窒素・露地栽培野菜の啓発活動を行いながらの普及に努めております。
この自然栽培の農法は全国でも例が無く、日本古来の有機栽培を現代に復活させました。
●場所:(株)むかし野菜の邑社屋広場 大分市野田(博愛病院横)
●開催日: 毎週 日曜日9時30分~12時(第二日曜日は休園です)
毎週 水曜日10時~16時
※惣菜・おやつ類の販売は日曜日のみです
●販売商品:季節の露地野菜・果物、漬物、無添加海産物、穀類及びその加工品
季節によってはトマトソースもあります。
(主要穀類)・自然農のお米、古代麦(弥富もち麦)ブレンドの小麦粉、
・裸麦と古代麦の麦ご飯セット、裸麦の自家焙煎麦茶
(漬物) 青瓜の粕漬け、高菜、大根の糠漬け、大根甘酢漬け、紫蘇の実の味噌漬け等
(漬物は季節に応じて作っておりますので、種類は豊富ですが、やはり旬菜の漬物となります)
(加工品) 無添加醸造味噌、黄な粉、お餅など、
(惣菜・おやつ類)「野菜万頭」「ピロシキ」「コロッケ」「ピザ」「パン」「スコーン・クッキー」
「パウンドケーキ」など、
※「ブレンド小麦粉のクレープ」「やせうま」「石垣餅」「ダンゴ汁」などはレシピを添えております。
※使用している小麦粉は九州品種の中力小麦(筑後いずみ)90%と日本の原種である古代麦(弥富もち麦)10%
をブレンドしたものです。小麦アレルギーは発症しません。

「麦ものがたり」
~ 穀類及びその加工品を取り扱うにあたって ~
当農園では8年前から小麦・大豆などの穀類アレルギーを克服できないものかと、穀類の自然栽培に取り組んできました。
アレルギーの原因は穀類生産に恒常的に使用されている除草剤と高窒素栽培にあると考え、ノン除草剤低窒素栽培を行ってきました。
ようやく数年前から草木堆肥による健全な土作りができて何とか収穫ができるようになりました。
それでも自然栽培では、収量は、慣行栽培の1/3~1/5程度にしかなりません。
健全な自然栽培の穀類生産は、相当なリスクと除草などに過大な手間が掛かってくるのです。
※特に小麦については、パンの材料になる強力粉にするため、種子の品種改良が繰り返され、ハイグルテン(高タンパク)仕様になっていきました。グルテンの量を増やすために、化学肥料(高窒素栽培)などの大量投下となり、結果として、毒素ともなる硝酸態窒素も多く含まれた小麦が生まれてきたのです。
さらに、アレルギー対策の一つとして日本の原生種である古代小麦(弥富餅麦)の種子を手に入れ、その中力小麦にブレンドし、ようやくアレルギーに対応できる当農園の小麦ブレンド粉が完成しました。
その圃場から産出された麦や大豆には、農園主も驚くほどのパワーがあり、味香り・旨みがありました。
アレルギーを持つ数人の子供さんに試してきましたが、当農園の小麦ブレンド粉で作られたパンやおやつを食べてもアレルギー反応が出ませんでした。

【飲食店のご案内】
皆様のお近くの飲食店です。是非、足を運んでください。
それぞれの飲食店では食材をどのようにして活かすか、シェフ達は様々に工夫をして頂いております。
Holistic Café 神成 (ホリスティック カフェ)
― 「つながっている」と言う意味です。
メニューは旬の食材を使って毎回異なります。初めての方はベーシックな旬菜から始めて、以降はヒヤリングを行いながら要望に応じた料理を組み立ててくれます。
ヴィーガンを基本として卵・乳製品・砂糖・添加物は使用せず、動物性材料が必要な方は近在の魚介類ジビエなども使ってくれます。
海を眺めながら繊細でエレガントな料理を楽しんで下さい。必見に値します。
営業時間 12:00~22:00 予算に応じた完全予約制です。
大分県中津市角木106-24
中津駅から海に向かって徒歩30分海岸線にあります。
電話 0979-53-9697 携帯 090-7181-0948
ネット予約も可。

ビーツとトマトのソース : イカとカッペリーニに合わせて
自然派レストラン 然
「自然の恵みと力を信じ、そこにほんの少しだけ料理人の魔法を掛ける」とオーナーシェフは言います。
むかし野菜は「自然に順なれ」が基本にあり、土作りは微生物や菌類に任せ、その土が野菜達を育てる。
私たちはそのお手伝いをしているだけです。然さんは互いに通じ合うパートナーの一人です。
何も言わないでも野菜達の美味しさを引き出そうとしてくれます。
愛想なしですが、ご夫婦共に誠実な人柄ですからご安心ください。
ランチ;1,100円~ 11:00~14:30
ディナー;3,000円~ 17:00~21:00
大分市中央町2-1-23 1F
大分駅からセントポルタ商店街へ入りヨネザワメガネ向かい
097-538-1308 できれば事前に予約した方がよろしいでしょう。

LA fonte (イタリア料理)
濃く甘みのある野菜を昇華させた唯一無二も味
街の至る所から立ちのぼる湯煙に包まれてしっとりと食べる。
素材本来の食感を活かす調理方でお客様のテーブルへ、一口毎に心を掴まれ食べるとまた恋しくなる。
料理全体はあっさりとしており、何の抵抗もなく体が受け入れてくれる。
そんな料理ですからお気軽に訪れてください。
オーナーシェフの口癖は「私は何にもしていない。ただ素材に忠実に手を入れただけです」と・・・
ランチ・ディナーとも、3,300円~ コース料理
手軽に行けるお店です。メニューも選べます。
営業曜日は日によって異なる場合もあり、事前に予約をしてください。
(定休日 火曜日)
営業時間 ランチ12:00~15:00 ディナー18:00~22:00
別府市小倉4-3-1 予約 080-4286-3320

ファロ資生堂(イノベーションイタリアン)
既成の枠にこだわらず自由な発想により日本各地からの食材を使い、オリジナリティに溢れた料理でゲストをお迎えします。
先端を行くヴィーガン使用のコースも用意している。
この野菜達をどのように使っているのかと興味津々です。
どのように素材の味香りが出ているのか、これは一体何の野菜なのか、そこにはまた違った創意工夫と努力が潜んでいます。それを楽しんでください。
ランチ;10,000円、ヴィーガン8,000円、ディナー;20,000円、
ヴィーガン15,000円
ランチ;12:00~15:30 ディナー;18:00~23:00
東京銀座資生堂ビル10F
定休日;日曜日・月曜日
TEL 050-5325-0977

オネット(フレンチレストラン)
気取らずにカジュアルな雰囲気を持ち、町のフレンチレストランと言った趣があります。
オーナーシェフとは東京にてシェフをしている時からの15年の付き合いです。
奥様の実家がある旭川にフレンチレストランを構える際に、野菜は使い慣れた佐藤さんの野菜ですと言って大分のむかし野菜を取り寄せております。
付き合いが長い分、野菜の質の見極めが鋭く手が抜けません。
心配しておりましたが北海道でも人気店になっており、嬉しい限りです。
ランチ;3,000~5,000円 11:30~15:00 定休日月曜日
ディナー;5,000~8,000円 17:30~22:00
旭川市5条通11-761 旭川四条駅出口から徒歩12分
TEL0166-85-7558

別府 広門 (日本料理)
東京や大阪の名店で研鑽を積んだ廣門さんが、2021年の独立開業に選んだ地は故郷、別府。
「海も山も近く、食材の鮮度のよさと豊富さは、何物にも代え難いものがあります」。
そんな廣門さんは、大分や九州の素材を使うことに並々ならぬこだわりをもちます。
「せっかく別府まで来ていただくので、大分の幸を存分に味わってほしくて」。
足繁く通う漁港には「廣門」の味を支える仲卸業者や生産者の姿が。
土地のもつパワーが溢れる無二の料理がここにあります。
ランチ・ディナー共に20,000~30,000円
ランチ 12:00~15:00 ディナー 18:00~21:00
別府市堀田4組-2
不定休
TEL050-3647-3123

ご購入方法

初めての方は、先ずは、「お試しセット」をお申し込み下さい。
お試しセットの発送は、毎週メニューが変わりますので、隔週にて2回、野菜の種類を変えてお送り致しております。
最新の配送野菜は、blog今週の配送野菜をクリックしてご覧になり、ご参考にして下さい。
商品総額は一回当たり、3,000~3,500円程度(税別・送料別)になります。
※農園からの配送料金は1,000円前後別途必要です。
野菜に送料分を上乗せした送料込み料金にはしておりません。
農産物の価格を明示したいからです。
お試しセットは、定期購入への入り口です。食して頂いた後、農園の価値観と同じであれば、是非ご継続下さい。
その際は、麦等の農産物加工品や無添加海産物の要否のご判断と野菜の量の調整を致します。
〇お申込み先
・(株)むかし野菜の邑 TEL/FAX; 097-535-7372
または、
・佐藤自然農園 携帯電話; 080-2725-9092
または、
・メール;お試しお申込みフォーム (下線部をクリック後お申込みメールになります)
〇お申込みに必要な情報
毎週月・水・金の三回発送を致しております。
御名前・御住所・電話番号・郵便番号・ご家族数・ご希望の発送日及び着時間帯などを添えて、上記のいずれかの方法でお申し出ください。
こちらからご連絡致します。
尚、関東は翌々日の午前中、関西は翌日の夕方、九州は翌日の午前中に着きます。
【お願い】お試し後に、定期購入へと進まれる方は、メール・FAX・携帯電話等で改めてお申し出ください。
※定期購入については、配送(定期購入)をクリックして、ご覧下さい。
お届けするお野菜
「美味しい野菜とは?」
これは当農園の大きなのテーマの一つです。
私自身野菜は苦手でした。食卓に出される野菜を食べても美味しいと感じたことはありませんでした。何を食べても野菜の味香りも無く、いつまでも口の中に残る筋の食感は最悪でした。健康のためと自らを言い聞かせて半ば義務的に食べていたに過ぎませんでした。読者の中にも共感していただける方は多いと思います。
美味しい野菜作りを目指して始めた有機野菜作りは様々な有機肥料を試してみましたが、味香りも乏しく歯切れが悪く、美味しい野菜とはならず、次第に有機栽培に疑問を抱くようになりました。
様々な有機肥料を施ればやるほど窒素分過多(有機肥料の化学肥料化)となり、土壌はミネラル不足になっていたのです。
思い切って有機肥料(畜糞・米糠・油粕等)栽培を止め、江戸時代の農業本に基づいて、草木堆肥に絞って土作りからやり直しました。草木堆肥による土作りを始めて3年が経った頃から、野菜に瑞々しい味香りや歯切れのよい食感が蘇ってきました。むかし野菜(日本古来の有機栽培)の復活でした。

野菜には「基本味」である5味があり、甘味・酸味・塩味・苦味、そして旨味と言われております。
旨味はたんぱく質の中に含まれるアミノ酸の一種であるグルタミン酸や魚介類のイノシン酸やキノコ類のグアニル酸が知られております。ただ、旨味はそんなに単純なものではなく、野菜に含まれるバランスの良いミネラル分が実は旨味の元であることに気がつきました。精製塩はただ塩辛いのですが、岩塩は様々な雑味がします。ミネラル分が豊富だからです。
また、草木堆肥施肥などの低窒素栽培で育った野菜は成長が終わる頃に完熟してきます。完熟した野菜はデンプン等が分解され、糖分とビタミンに変わり甘みが出てきます。
真に美味しい野菜とはミネラル分・糖分・ビタミンなどの栄養価が高く体にやさしい味がする。この当たり前のことに気づかされたからです。それは低窒素栽培でしかできないのです。
私は新規のお客様によくこのように伝えます。
「外見や観念に囚われず、貴方の舌と感性を信じなさい。そうすればきっと貴方が真に探している野菜に出会うでしょう」

○むかしながらの味香りと甘さ
草木堆肥しか使わない低窒素栽培によって野菜本来の味と香りを取り戻しました。
土に畜糞などに含まれる化学成分や抗生物質を持ち込むことを嫌い、窒素過多栽培における硝酸態窒素(毒素)を排除することによって野菜にやさしい味香りを取り戻したのです。
○旨味
地中深く根を張る木は地中に含まれているミネラル分を吸収します。草木堆肥はミネラル分を圃場にもたらせてくれます。バランス良くミネラル分を含んだ野菜には旨味が溢れており、エグミが無いのです。
窒素過多となる肥料栽培では野菜の「エグミ」や「苦味」が出易くなります。
○歯切れの良さ
高窒素栽培の野菜は急成長しています。そのため、倒れないように筋を張りますので歯切れが悪いのですが、むかし野菜は低窒素栽培ですので、野菜はじっくりと育ちます。噛んでいる内に口の中で消えていきます。
子供さんはいつまでも口の中に残る繊維質を嫌うのです。
大人は外見・概念・思い込みなどで野菜の味を判断しがちですが、子供さんはその旨味や美味しさ・食感など
自分の舌で評価しており、「美味しくない」と食べません。「うちの子は野菜を食べなかったのにむかし野菜は驚くほど食べてくれます」とのメールが沢山届いております。
(むかし野菜の特性を活かした調理のポイント)
○灰汁やえぐみが無いので切った野菜は水に晒さない。
皮と実の間に一番栄養価があります。できるだけ皮は剥かず、包丁を入れた場合は切り口から栄養価が出てしまいますので、水にさらさない方が良いのです。
○蕪類・実物類などはオリーブ油を敷いて焼くように炒める。
香りを活かすためには塩胡椒だけでの味付けで良いと思います。

「年間百種類以上の野菜(四季の露地野菜)」

除草剤・ネオニコチノイドなどの浸透性農薬も含めて、化学物質(抗生物質も含む)を排除し、健全な農作物作りを目指しており、人の健康を守っているとの自負心はスタッフ一同持っております。
当農園から送られてくる露地野菜は、自然の営みによって育つため、お客様の好みに合わせてはできません。
そのため、その季節の出来合いの野菜しかありません。自分の好みで偏った野菜ばかり食べていると、偏った栄養素しか摂れません。
日常的に馴染みのある野菜から、レストランでしかお目にかかれない野菜まで、露地物の旬菜を皆様へお届けしております。定期配送を初めてから20年の中で、年間百種類を越える野菜を育てるようになりました。
最初は「あれ食べない、これいらない」と言っておられたお客様も今では、「箱を開けるのが楽しみです」と言って頂けるようになりました。
漬物類

原料は全て当農園内で採れたものです。
天然塩・砂糖・酢・酒粕・味噌などの調味料を使い、化学調味料や昆布・削り節などのグルタミン類も入れておりません。
野菜の美味しさを楽しんでください。
勿論、保存料他の添加物を加えておりませんので、早めにお召し上がり下さい。
乳酸菌等の自然発酵食品ですので、野菜本来の味を大切にし、素朴で旨みのある漬物です。

タケノコ芋

コールラビ

玉ねぎ

干し柿

セロリの畑
「お米・麦類・大豆などの自然栽培穀類」


草木堆肥だけを使い、除草剤を排して5年がかりで土作りを行っております。
その土から採れる麦・大豆から様々な加工品が生まれます。
アレルギー・グルテンフリーの方も安心して食せます。
原料全てが自然栽培の加工品となると、おそらく当農園しか無いでしょう。
自然栽培のお米は深水管理と言って、常に山から流れてくる栄養一杯の水を田んぼに循環させ、雑草が茂るのを抑え、ミネラルたっぷりのお米が採れます。
自然栽培のお米は白米;2,500円、玄米2,250円/5キロとリーズナブルな価格にしております。
毎日の主食ですから定期購入のお客様に限っての価格設定です。
主要な穀類商品;自然栽培のお米・麦ご飯セット・ブレンド小麦粉(古代もち麦配合)・麦茶(裸麦)・醸造味噌

お米に麹の花が咲いた

冬の風物詩ー麦踏み

成長した裸麦

刈入れ前の裸麦

穀類及びその加工品
「菓子類と惣菜」
○むかしおやつ(石垣餅・やせうま・クレープなど、これはご家庭でも簡単に作れます)
○コロッケ(パン粉は農園のブレンド麦でパンを焼きその粉を使用)
○野菜まんじゅう(餡と皮、先ずはジューシーな野菜餡の味が、次に麦の味香りが口一杯に拡がります)
○季節の野菜ピザ(台生地は、半全粒粉のブレンド粉、麦の香りが引き立ちます)
○焼き菓子(リンゴやバナナケーキ・さつまいものタルト・スコーン・ジンジャービスケットなど)

ここでの主役は小麦粉です。
生クリームでもバターでも無く、フルーツでもありません。
多発し続ける小麦アレルギーの原因は、品種改良だけではなく高窒素栽培によるハイグルテン仕様と除草剤などの農薬・化学物質ではないでしょうか。
土作り開始後、5年経過して、採れた小麦と古代麦のブレンド粉を使ったやせうま・団子汁(大分の郷土料理)を作り試食してみた。
麦を作った農園主が驚いた。
口一杯に拡がる麦の風味と旨みの豊かなこと。
惣菜とコロッケ

「惣菜」;原料は農園の野菜と穀類です。
古代麦使用によりアレルギー体質の方も食べれます。
「コロッケ」;プレーンと旬菜コロッケがあります。
農園のブレンド粉でパンを焼きパン粉にしています。
○プレーンコロッケ;じゃがいもと玉葱若しくは葱が原料。
肉はハーブで臭みを取っております。
○旬菜コロッケ;肉は不使用。
牛蒡・黒大豆・大豆・エンドウ豆などの季節野菜を加えた
野菜コロッケ。
カリカリのパン粉と旨みが特徴です。
水を吹きかけ、オーブントースターで焼くと美味しいです。
野菜まんじゅう

旬菜を粗めにカットし、合い挽き肉と玉葱に古漬けを加えた餡をブレンド粉の皮に包みました。
最初にジューシーな野菜の旨みが来て、麦の味香りが追いかけてきます。
いずれも半全粒粉を使用しておりますので、ずっしりとお腹に溜まります